違う東京に転生してしまったようです
分かってはいたさ、おぎゃあと産まれた瞬間に見知らぬ母親と思わしき女性がこちらを見て笑いかけてた時から前の世界に戻れないんだって分かってたよ。でもさ、この仕打ちはないんじゃないかな…
「やあごんべえ今日もいい天気だね!今日はどんな話をしようか!」
「亜贄萩斗…毎回毎回ここへ来るけど暇なの?」
「ははは!私がYMTコーポレーション社長と知りながらもそんなジョークが言えるとは中々ユーモアなセンスをお持ちだね」
転生前にしていたオンラインゲームに転生するだなんて…ありえない、120%ありえないと某キャラの口癖を心の中で呟く。だってそうだろう今の私の現状はアースガイドに入っており、何故か部下はあの少女の兄エンガで、アーデムの片腕で、そして亜贄萩斗はマザークラスタとなり私の敵となる男と知り合いになるなんて誰が思う?思わないでしょこんな夢話なんてさ
物思いに耽っていると亜贄萩斗は私の様子がおかしいことに気付いたのか口を閉じ私との距離を詰めた。距離を詰めた?ぎょっとする私に対して顔を近づける男、ちょっと待て何をする気なんだろうと構えているとサングラスを取り額を合わせてきた。
「熱は無いようだが…大事をとって医者にでも診てもらうのもいいかもしれないな…行くか?」
「…………か、顔が近い!」
「顔を近付けないと熱があるかどうか分からないじゃないか」
言葉にならない声を上げながら腕に力を込めて押す。なんなの…なんなんだ…!顔が赤いな熱がぶり返しているのかもしれないと呟きながら、またこちらへ近付いてくる亜贄萩斗から逃げるように走って逃げた