ルーサーの眷属♀がアッシュくんの中に引き込まれる
あるぇ?何だこの空間…四方八方真っ白な上に壁がない。たしか私はルーサー様と共に消滅したはずでは?なんでこんな所にいるんだろう。もしかしてここが死後の世界なのかな…。それならルーサー様もここに居るはずじゃないか?と歩いて探しても終わりのない真っ白な空間で、ルーサー様はおろか人っ子一人見当たらなかった。
「私、一人ぼっちかあ…」
ルーサー様に召喚されて眷属にされて、それでもルーサー様を何とか救いたかったけど…未来は変わらなくて、アッシュ君達が戦って倒れたルーサー様、それと同時に消えゆく私にアッシュ君が私を掴もうとして…それからここか。
「これからどうするべきなんだろう」
「さあな」
独り言のつもりなのに言葉が返ってきて驚きながらも戦闘態勢になると、アッシュ君が立っていた。慌てて腕を掴み本物かどうか調べるが、どうやら本物のようでなら彼は死んだのかと慌てて口を開く
「も、もしかしてアッシュ君も死んじゃったの!?ダメだよそんなの!」
「いや、生きてるよ…俺も詳しいことは分からないがごんべえが俺の意識の中に入り込んでいるようだ」
「わ、私がアッシュ君の中に?」
確かにEP5では依代達がアッシュ君の中に入り込む描写はあったが…私は眷属であり中に取り込まれるなんて事はあってはならない気がした。もしかして悪い方向へ向かっているのでは…サァァと顔が青褪めて行くのを感じながらごめんと発するとアッシュ君は首を傾げた
「私はこの世界にとってイレギュラーな存在だから君にどんなデメリットが行くのが私には分からないし、もしかしたら良くない方向へ導いてしまうかも…その時は私の力が役に立つのなら…是非使ってほ、いたっ!」
「そんな事が起きたら俺が何とかする」
「そ、そんな事じゃない、よ、いたっ!またでこぴんした!!」
額に何度もデコピンを喰らい赤くなったであろう額を抑えながらアッシュくんを見つめると怒ったかのような顔で私を見る。
「人の心配よりあんたは自分の心配をしろ。ここなら俺が護れるから」
「……天然タラシ」
「何か言ったか?」
「ナニモイッテマセン」
マトイちゃん大変だろうなと心底思う。このストーリーの主人公は色んな人を助けちゃってこんな男気を見せつけるのだから惚れる人も多いだろう、まあ私はルーサー様一筋ですからアッシュ君には恋しないですけどね…でもお言葉に甘えて疲れたから、ちょっとほんの少し疲れたから、お言葉に甘えて主人公君に護られてみようかなって笑った
「これからもよろしく、アッシュ君」
「ああ」
その後ごんべえは知らなかった。アッシュ君がめちゃくちゃ無理しちゃう事により私の力を何度も使うはめになる事を…ゲッテムハルトがアッシュ君の中に入り込んだ時に泣き付き、「…頑張ったな、俺が入ったから休めると思うぜ」と言われてガチ泣きすることもごんべえはまだ知らない