電話


ごんべえ (´・ω・`)いきたくないでござる

白石 (´・ω・`)知らんがな

ごんべえ (´・ω・`)うるせえ〇〇〇潰すぞ

白石 ごんべえちゃんって俺にだけ攻撃的になるのなんで??

ごんべえが退室しました

白石 なんでえええええええええええ!?
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あまりの行きたくなさに白石とチャットをしていた。しかしそれには答えたくないごめん白石。goodbye白石。書いてもいいけれどそれを書いたら白石が鼻を高くしそうなので言いたくない。理由は白石は話しやすいからなんだけれど、言ったら彼はそれをずっと言うと思う。だから言いたくない。まあ、それにからかうの楽しいからってのもあるけどね。


「うぅ…準備しよう」


社会人は働かないと生きていけないそんな人種なのだ



歯を磨きながらあの存在感が強かった仏教徒2人を思い出す…殺意をぶつけられたのはあれが初めてで面接の前に走ったのも初めてでもう嫌な日だったな。

仕事イコールあの二人の存在

変な方程式が出来てしまうほどのインパクト。そして、それが忘れられないまま今日にあたる。鏡にうつる私の顔はとても憂鬱そうな顔をしており口をすすぎタオルに顔を埋めて「行きたくねー」と言ってしまった。白石とチャットとかオンラインゲームしてのんびり過ごしたい。しかし、それで通らない。金が無い。由々しき問題。はぁーと溜息をつき仕事のことを思い出す…何が必要なのか、準備するのか頭で考えている内に重要なことを思い出した。

尾形に何の説明もされてなくね?

え、やばくね?やだ…私の担当クソすぎかよ…。行きたくない気持ちが強くなっていく中、尾形の名刺を探すためにのろのろとバックの方へ向かった。お目当ての物を探し当てるとスマホを片手に名刺を片手に交互に視線をうつしがら電話番号をスマホに入力していく。

「嫌なモーニングコールだなぁ…掛けたくない」

ええいままよ…ポチッと電話ボタンを押してトゥルルルと音が流れた。約10秒流れた頃に電話に出た。

『・・・はい』
「尾形さんの携帯でしょうか?ななしのですけど…あの仕事のこ」

寝起きだからだろうか、低い声で応答された尾形に対して用件だけ伝えようと早口で喋ろうとした。しかし言葉の途中で通話終了を押された音が虚しく耳に響く。

「は?」

いやまて、もしかしたら間違えて消したのかもしれない。よくあるよねー頬っぺたで通話終了押しちゃったことあるよねーわかるーと自分を無理やり納得させてもう一度掛けてみる。お、今回は1秒で出た相手は何も話さない。もう一度話そう。

「ななしので」

ープチン、ツーツーツー

スマホが虚しくその音を奏でていた。あいつ本当にいつか酷い目に遭わしてやるからな。てかその前に担当ですよね?どういう事なんだよ、どういうことだってばよ・・・焼肉食わせてやっただろ…あの野郎。杉元くんに助けを求めるしかない…杉元くんの電話番号は登録会の時に番号登録をしていたので電話帳を開き掛ける。


ートゥル
『はい杉元で「杉元くんんんんんんんん」ごんべえちゃんどうしたの』

「杉元くんは電話ちゃんとしてくれるんだね!!とても嬉しい!」

『え、何言ってるの怖い』

杉元くんはきちんと電話をしてくれて涙が出ました。取り敢えずかくかくじかじかで先程の説明をすると

『・・・尾形の野郎 何を考えていやがる』

と殺意のこもった声を出し私の事なのに真剣に思ってくれるとかまじイケメンと思いながら続きの言葉を聞くと『あそこの会社尾形にしか連絡しないんから詳細はわからないんだよねごめん』それ派遣会社としてどうなんだろうと思いながらも心底申し訳なさそうな声で話してくれるのでよしとした。


「そうか…じゃあ尾形にもう一度掛けてみるよ…朝早くに電話してごめんね」 

仕方ないなと諦めて切ろうかなと思ったが


『大丈夫だよ。あ、そうだごんべえちゃんこっちの方の電話番号に掛けてみな絶対出るから』

「分かった教えて下さい」

何度も何度もお礼を言って「杉元くんは私の救世主だよ!よ!イケメン!」と言ったら『よせやい』と恥ずかしそうに言った言葉がとても萌えです。今日何とかなりそうだなと思いました。よし杉元くんから教わった電話番号で掛けてみよう。ワン切りされたら仕事ボイコットは…出来ないかな?まあ、されてもちゃんと行くけどさ。

ートゥルルルルルル
『誰だ?』

「ななしのですけど」

『何処からこの電話番号知った?』 

「杉元くんからです」

『・・・たらしめが』

「(たらしめ?)今日の仕事に関する事を鶴見社長から尾形さんに伝えていると聞きました。教えて下さい」

『ーーー分かった』

『取り敢えず迎えに行く』

「・・・迎えに行く?」

疑問を問いかけてもそれは電話が切れていたので相手に届くはずが無く、迎えが来ると言うのならば着替えて待とうではないかといそいそと用意をする。





約15分が過ぎた頃に玄関のチャイムがなった。来たなとカバンを持ちドアを開けるとぶっきらぼうに「行くぞ」と言いながら歩き出す男に「ま、待って」と言いながら慌てて鍵を閉めて尾形の後ろを付いていく。尾形の車は家の近くのコンビニの駐車場へ止めていた。車へと向かうとスマートキーを使いロックを解除する尾形の背中を見ながら、後部座席に乗った方がいいのか助手席に乗った方がいいのかなと悩んでいると助手席のドアを開き尾形は運転席の方へ向かった。

助手席に座れということですね、はい

前日助手席に乗り込んだ時の嫌な思い出を思い出したがぐっと堪えて乗り込む。視線を感じて尾形の方を見ると何故かじっとこちらを見ていた。え、私何か顔についているのかなとあわあわし始めるとはっと笑い車を運転し始める尾形にイラッとした。何なんだろうこの人とは馬が合わない気がします。

「朝の電話なんで切ったんですか?」

「・・・」


質問には答えず黙って運転をしている尾形、横顔をガン見、いや見つめたが答える気がないらしい。むっと顔を顰めて尾形の顔を睨みつけた。失礼にも程があると苛立ちが立ってくる。私の家から3本目の赤信号で止まった時に尾形が口を開く

「・・・杉元から教わった電話番号で今度から掛けてこい」

「?分かりました」

「お前に渡したのは古い名刺でそっちの電話番号はほぼ使わない」


私の顔を見つめながら言う尾形は何処か遠くを見つめている気がした。どこを見ているんだろう。て言うか古い名刺渡されるってなんすか。あれですか、もしかしてすぐ辞めるだろうなあとか思って渡したんすか。どういう事なんですか奥さん。むうと少し考えて私は尾形の頬をつまんだ。

ぷにっ

尾形が目を見開きながら私を見た。ぷにっぷにっぷにっ、おお意外に柔らかいぞ。頬はやはり人類みんな柔らかいものなのだろうか。何度もそうしていると何か言いだけな表情をしている尾形に話しかける。

「ダメですよーちゃんと話す時は目を見て話さないと」

「見ている」

「今は見ていますがさっきは見ていなかったですねー何処か遠くを見つめているようなそんな感じがしました。なんか言いたくないなら言わなくてもいいですけど次からは掛けていい方の名刺をちゃーんと渡して下さいね」

「…分かった分かった。頬をつまむのはよせ」

「嫌ですね!これぐらいは腹いせしないと!」

「ほぉー…。後で覚えておけよ」

この後めちゃくちゃごんべえのほっぺたを尾形はつまんだ