オタクすぎて尾形との恋が始まらない


大好きな人が居る
夢の中で、ご飯を食べている時に
風呂に入っている時に
仕事をしている時に
様々な場面で
その人のことを考えてしまっていた




異性と話している場面を見ると胸がキュッと締め付けられる。恋は呪いのようなもので一度好きになると嫌いになるまでずっと心が(あの人が欲しい)と囁くようにドクンドクンと響き続ける。あぁ、なんて事だろう。君の顔を見るだけでにやけてしまう今の私はとても気持ちが悪い顔をしているだろうなと思うとこんな顔をあなたには見せられないと真顔をキープするがいや無理でしょとニヤケ始めた






「あーもう無理、好き、大好き」と顔を抑えて萌え〜と叫ぶ私に尾形は「まだそれかよ聞き飽きたぜ」と頬杖をつきながら言った

「おがきゅんはわかってない!!このキャラの愛くるしさが!!見てこれ!!!この猫耳を!!!!」
「その呼び方やめろ、知るかよ俺は現実の人間が好きでね」

ふわぁーと欠伸をしながら言う尾形に「はいはいリア充爆発しろ」と伝えると怪訝そうにしながら「なんだそれは」とこちらを見つけた。あーはいはい、出ましたよネットスラング知らない人のこの感じ!!ぷいっと尾形を無視すると横からはぁと溜息をついた声が聞こえる。どうせ前髪を撫で上げてるだろうな!尾形と私は何故か分からないが小学校の頃からの付き合いから今まで関係を保ち続けている。でも…でも!私が家でゴロゴロしていると猫のように家に上がり込み勝手にベッドの上で寝るのだ。許せなくない?私の聖地ふとんだよ!!!しかし!今日の私はひと味違う!文句を言ってやるぞと意気込み口を開いた

「そこ私のベッドなんですけど、どいて貰えます?」

「…」と無言で尾形はベッドの上で何故かスリスリして匂いを撫で付けて退いた(今日は何か素直だな)と思いベッドの上で寝転ぶと、尾形の匂いが布団に染み付いていて「マーキングかよ」とツッコんだ。その時の尾形は「ふんっ」と鼻を鳴らし偉そうにしていたがどこをそんなに偉そうに出来る場面があったの?と心の中で呟いたがまぁいいかとスマホで推しキャラの神絵師を見つめる。やはり3次元はダメだ2次元サイコー!

「ぐはぁ、なんだこのエロさやばいよ…」
「……」
「うぎゃあ!?なんだこれこの表現神すぎる…」
「……」
「ンア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙ア゙」
「やかましいっ!」

パァンと近くにあった薄い本を掴み頭を叩かれた。

「なにするの!!」
「お前はアホか?」

冷たい目線で見つめ張り詰めた時間が流れたがまたスマホでTwitterを見つめた私に尾形はニコリと笑って近付いた。「おい」と耳元で囁かれ「うっひゃあ!」と叫ぶ私にニヤリと笑い「ここに2次元のキャラよりいい男が居るだろうが」と囁くが私は冷たい目で尾形を見つめ口を動かす

「ごめん私2次元にしか興味が無いんだよね」

呆然とする尾形に私は見向きもせずTwitteを見続けた。



2次元サイコー!