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____本心だった。
今日これまでの短い人生で、このただ広い世界で。ただ唯一のあなたに出会えて、本当に本当に、本当に俺は、世界一の幸せ者だと思えたのだ。視界が朧気になって、大好きなあなたの顔が少しずつ見えなくなって、それでもその頬を伝う雫だけはどうしても拭いたくて、拭いたくて。
穴のあいた腹部、生傷だらけの体、血だらけの唇。あなたに伸ばしたいだけのこの腕は海底に沈む錨の如く重たくって、思うように動かない。
構うものか。全てを薙ぎ払って、自身に残る力全てを使って、手を伸ばした。
「……トランクスくん、」
大好きな人の、大好きな声で自身の名を呼ばれ、そして一瞬だけ。そう、一瞬だけ視界がクリアになった。ただ重たいだけの俺の体躯をぎゅうぎゅうに掻き抱いて、嗚咽を漏らす彼女を見た瞬間。なるほどやはり、こんな世界にも未練は残るものだと心底納得したのだ。
叶うならもう一度、君と生きたい。
そうやって願わずには居られなかった。
「_____メルさん、」
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