壊れ始める日常



大和田くんが隣にいることが日常になって、当たり前だと思っていたけど、そうもいられない。先生の管理が厳しくなっていつものペースでさぼれないし、不定期なせいで大和田くんにも会える時が減っていた。

「最近調子悪くねーか?」
「何が?」
「天野のすべてにおいて」

左右田くんに何故かそう指摘された。そんなにも、不調に見えるだろうか。

「ちゃんと絵描けてんのか?最近あんまり抜け出さねーし、つーかあの暴走族とまた何かあったか?」
「いや、それは何も無いけど」

むしろ、何も無いことが問題なのだろうか。会えないことが、隣に居ないことが、私の調子を狂わせているのだろうか。

「まぁ、無理もねーよな。この学校も調子悪いみてぇだし」
「え、そうなの?」
「そうだろ。予備学科の奴らのデモはどんどんひどくなってくし、罪木は居ねぇし御手洗も居ねぇし、」

そういえば、不穏な空気が続いていたな。外にあんまり目を向けないから、余計に頭から抜けていた。

「……なんか、不安になるね。この学校、何かあるのかな」
「まぁ心配しなくても大丈夫だろ。設備も警備もちゃんとしてるし、普通にしてりゃ危険には及ばねぇだろ」
「だと、いいんだけど…」

蜜柑ちゃんのことが心配だ。先生に言われるまでもなく自分から授業に参加していた子のはずなのに、居ないなんて。

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