幸せいっぱい
朝から泣いたせいで、教室に戻ればどうかしたのかと心配された。ごめんみんな、別にひどいことされたわけじゃないから心配しないで。
「ちょっと、う、嬉し泣きした、だけだから…」
「へ?何かあったの?」
いつかはバレることだ。だから聞かれたら答えようと、切島くんとさっき決めた。意を決して言おうとしたら、先に切島くんが喋り始めた。
「俺と大神、付き合うことになった」
三奈ちゃんは目を丸くさせて、一呼吸置いてから「えええええ!!」と驚いた。そのせいで、クラス中の視線を集めることになってしまって顔が熱くなる。
「おめでと!!!いつから!?」
「さっき」
「さっき!?できたてホヤホヤじゃん!!」
「まじかよ切島!やっとか!!おめでと!めちゃ時間かかったな!」
「シーッ!」
騒ぎを聞き付けて上鳴くんが近寄ってきた。祝ってくれるのは嬉しいけど、時間かかったって、何が?私たちが付き合うまでに、ってことかな。
「時間かかったとか余計なこと言うなっての!恥ずいだろ!」
「何切島、だいぶ前から心音ちゃん狙ってたの?」
「ウッ…そーだよ」
「あんたが男らしくズバッとコクらないせいで心音ちゃんも悩んでたんだからねー?もう彼氏なんだから、心音ちゃん困らせちゃダメだよ!」
「解ってるって、困らせねーよ」
みんなわいわい祝ってくれて、心が温かくなるのを感じた。こんなにも嬉しい気持ちになれるのは初めてで、このクラスのみんなに、切島くんに出会えて、本当に良かった。
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