大学生の木葉秋紀と遠距離恋愛2
遠距離恋愛を始めて1年が経ったが、彼女とは至って順調だ。
と言えればどれだけ良いだろう。
2,3ヶ月に1度はどちらかが会いに行けるようにと思ってはいるものの、
前回は彼女が東京に来るはずだった日に大雪で交通機関が麻痺して会えずじまい。
更にその前は俺が大阪に向かったものの、デート中に仕事でトラブルが起こったと
途中で休日出勤していく彼女の背中を見送った。結局、一緒に居た時間は半日程度。
メールしても、電話しても、埋められない寂しさが募って、俺は一夜の過ちを犯した。
目が覚めたらラブホのベッド、隣に眠る女の子、脱ぎ散らかされた2人の衣服。事に及んだ記憶もしっかりある。
実を言うと、これが初めてではない。
初めて過ちを犯したきっかけは本当に些細なものだった。
隣に座っていた女の子から彼女と同じシャンプーの匂いがして抱き締めたくなった。それだけ。
あの時目が覚めてあれだけ後悔したはずなのに、また同じことをしている俺は
彼女の言う通り「空腹で目の前のご馳走を我慢できる男じゃない」んだろう。
昨日の夜は飲み会で、少し飲み過ぎたか、と外の空気を吸うために外に出た。
彼女からのメールを確認している時に、後ろから擦り寄ってきた女の子はだいぶ酔っている様子で。
アルコールの匂いと、女の子の甘い匂いがした時に、ふと。
彼女の匂いはどんなだった?
どうしても思い出せなくて、思い出せないことが余計に寂しさに拍車をかけ、
誘われるがままにその女の子と飲み会を抜け出した。
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