シャワーを浴びて部屋に戻る。
一眠りするとまた夢を見た。


深い海に溺れる夢だ。
この間もこんな夢を見た。

でもどんどん沈んで息が出来なくなると
深いと思っていた海に底が見えた。
心地良いからもっと沈んで死んでしまいたかったのに。

これ以上沈めなくなったわたしはもうつまらなくなったみたいでそのまま気を失ったようだ。
次に目を開くとそこは深海ではなくシーツの海だった。目が覚めた。


ゆっくり起き上がる。水が飲みたい。
寝癖のままの髪を縛りたいがヘアゴムがない。姉さん…

姉さん。ずっと2人で生きてきた。
ママに拾われてからも、店の一番手として
この道のプロとして、ずっと頑張ってるんだと思ってた。
まさかお客さんと愛人関係になってるなんて。
それも、常連のサンジくんと。



「はあ、姉さん……………」



何よりも、大好きな姉さんに
あんな風に詰められて怒られたのがショックだった。
尊敬して、憧れていた姉さんに。

非があるのはわたしなんだろうか。
姉さんの男と仲良くしてしまって。
でもわたしはただ娼婦としてお客さんと接していただけだ。
実際同伴も大切な仕事のひとつだし。

それにサンジくんに特別な感情抱いたことなんて………



「ないって言ったら、嘘になっちゃうのかなあ…」




もうすぐ出勤の時間だ。お化粧をしなくちゃ。
元々週末のお客さんであるサンジくんが
この日お店に来ることはなく、
私は結局他の客に抱かれることとなった。











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