パチっ、といきなり目が覚めた。
いけない。どこかで意識を失ってしまってたのかな。

現状を把握するのに頭が時間を欲しがってる。
目の前には眩しいサラサラの金髪頭が横たわってた。


「あ、サンジくん………」



そうだ。やっと思いが実った喜びをぶつけ合うように一晩中抱き合ってたんだ。
全身に鈍い痛み。今日はもう起き上がれないかもしれない。


どうしよう。幸せすぎて、死にそうだ。


サンジくんは隣で規則正しい寝息を立てている。
いつも朝は早いから寝顔を見るのは初めてかも…


「綺麗…」


金髪に指を埋めて見る。
整った顔、長い睫毛、王子様みたいで思わず心の声が漏れた。
ああもうどうしよう!どうしたらいいんだろう。
こんな素敵な人に抱かれて気絶できるなんて、幸せでどうにかなってしまいそうだ。
幸せに浸るみたいに眠るサンジくんに強く抱きついてみる。
んん、と身動いで少し苦しそうにする彼。
許してね。わたし今、すごく幸せなの。


「沙羅ちゃん…」


起こしてしまっただろうか。
まだ寝ぼけてるのかな。サンジくんは目を閉じて
横たわったままおでこにキスをくれた。



「サンジくん好きだよ…サンジくん…」


「ん…沙羅ちゃん…オレ、すげぇ眠い…」


「今日はお休み?」


「うん…うわあどうしよ。沙羅ちゃんに綺麗って言われて起きちゃった。幸せすぎる…」


まだ寝ぼけてるのに甘い言葉を吐きながらまたキスをくれた。
本能で求めてくれてるんだと思うと嬉しくて心が踊る。



「んん…だめだ、クソ眠い…起きれねえ…」


「私も今日は起き上がれそうにないよ。」


「ごめん…大丈夫?どっか痛くない?」


「平気。サンジくんは大丈夫?」


「オレは強いから大丈夫。…昨日みたいにまた抱っこして運んであげようか?」


目を閉じたままニヤニヤ笑ってる。可愛い。


「馬鹿。恥ずかしいよ」


「もう〜照れる沙羅ちゃんも可愛い〜」


そう言って戯れるみたいに抱きつかれる。
くすぐったいし、苦しい。


「は〜。ちょっと目覚めたかも。おはようプリンセス。目覚めのキスを頂けますか?」


「さっきいっぱい自分からしてたよ」


「沙羅ちゃんからはされてない〜」


「我儘な王子様なんだから。」


世界で1番幸せな状況にニヤニヤが止まらない。
気持ち悪いであろう顔のまま彼に口付けた。


「あ〜幸せ。おはよ。今日は何食べたい?」


「んーとね。お味噌汁とお魚。」


「和食ね。オーケー。」


言いながらサンジくんはまだ起き上がらない。
しばらく見つめてると枕に顔を埋めてしまった。


「サンジくん?もしかしてまだ眠いでしょ。」


「んー起きるよ。飯作りたいし。」


こんな状況でもご飯作りたいって
サンジくんよっぽど料理が好きなんだろうなあ。


「せっかくお休みなんだしもう少しゴロゴロしてようよ。」


「ん、朝からイチャイチャしちゃう?」


そう言ったサンジくんは私の手をきゅっと握る。
手を繋ぐのかな?そう思ってたら何故か私の手は彼自身の下半身へ導かれた


「!!ちょっと」


そこは熱く硬くなっている。


「もう私腰立たないよ。」


「オレももう無理。体が反応しちゃったってやつだよ。」



はあーおはよ。
そう言ってサンジくんはやっと起き上がった。


「とりあえず、一緒にシャワー浴びよっか。」


「うん。賛成。サンジくん抱っこ。」


「朝から甘えん坊?おいで。」



大好きな腕。大好きな体温。
私の大好きな王子様。幸せを噛み締めて彼に運ばれる。


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