Yesショタコン!!



「はぁぁぁぁ…………今日も可愛いなぁ」

ため息交じりにそう言っているのは、最近《jungle》のjランカーに上がってきた名字名前という女。
ある日突然頭角を現し、あっという間にjランカーへ上り詰めた実力者だ。そこはスクナも認めていた。しかし、

「スクナきゅんは何故その麗しい生足を晒しだしているのですか?誰かに襲われても文句は言えないですなへへへっ」
「気色悪い!」
「わはぁぁあ!スクナきゅんの気色悪い頂きましたイヤッホ―――!!何で録音してなかったんだクソがぁぁああ!!」

畳の上でごろごろ転がって奇声を発している。これが名前という女の日常。
ゲームをしているスクナを眺め、楽しそうに端末を操作しミッションを出すスクナを眺め、昼寝をしているスクナを眺め、食事をしているスクナを眺め、背中を流すと言って風呂に着いて行こうとし叩かれ、お風呂上がりのスクナを眺め、眠そうに目を擦りながらもう少しだけ、とゲームを続けるスクナを眺める。それが名前の日常なのだ。
普段は変態、きもいと罵られて(喜んで)いる名前だが、王である比水流がミッションを出すとどんなことでも軽々とこなして見せる。スクナには名前がどうして"こう"なのか、まったく理解できなかった。

「お前、ほんとなんなんだよ…きもいし」
「スクナきゅん親衛隊隊長です。因みにナンバー100まで私で埋まってます」
「きもっ!」
「ついでに言うと最近隊員が500人を超えました。やったね!!」
「はぁ!?なんだよそれきめぇ!」

ニッコリ笑ってガッツポーズをする名前。スクナと名前と同じくjランカーの御芍神紫曰く、普通にしてれば可愛いのに…もったいないわ。とのこと。
確かに、染めてない長い黒髪は邪魔だと言って一つにまとめてあり、白い肌は黒い髪によく映えて、黙っていれば……黙っていれば、美人だ。とスクナは思う。ひぎぃぃ、と今発している規制と性癖さえなければ。

「今日はよく喋ってくれますねスクナきゅん!ひっへへへ、今度は録音完了です、目覚ましにしよ」
「すんなし!てかスクナきゅんとか言うな!」
「スクナきゅんんん!!」
「名前はいつも楽しそうですね。羨望です」
「私は流さんも好きですよ〜!拘束具男子……ふふへっ、っと、よだれが……」
「俺も名前が好きです。愉快です」

奇声を発していたと思えば、流さんマジ天使。などと真顔で言ってのける名前にスクナは思いため息を吐いた。

「名前、スクナと一緒にミッションです」
「あ、はいはい〜了解です」
「では、イワさんから頼まれた玉葱とジャガイモを買ってきてください。今夜はカレーだそうです」
「はぁ?なんだよ、ただのお遣いじゃん!」
「スクナきゅんのお遣い……まかせてください!番組よりうまく撮って見せますよ!!」
「撮、る、な!!」

何処からか本格的なカメラを持ってきた名前に、スクナが小さな拳を振り上げるのは数秒後。小さな箱庭でまた、名前の奇妙な叫び声が響き渡るのだった。



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