クラシックコンサートに行った話する







753:僕だよ
驚いた。まだ残っていたのか

754:名無しの転生者さん


755:名無しの転生者さん
よく来たね、僕だよ君。まあちょっとそこに正座しなさい

756:名無しの転生者さん
僕だよおっすおっす

757:僕だよ
やあ、僕だよ。

丁度よかった。話したい出来事があったんだが、新しく立てるにも、話題がすぐ終わってしまいそうな内容だったんだ。
ここに書かせてもらうことにしよう。

758:名無しの転生者さん
おま、おま。書く前に、答えることがあるでしょ????

759:名無しの転生者さん
なんかあったの?

760:名無しの転生者さん
軍隊兄貴のママさんとメル友ってなに

761:名無しの転生者さん
メールってとこがまたなんとも

762:僕だよ
>>760
軍隊兄貴と再会して、夕飯をお呼ばれした日に、連絡先を交換した。それからメールでやりとりしている。

>>759
軍隊兄貴と出掛けた
先程帰還した

763:名無しの転生者さん
顎割れガンマンともほいほい連絡先交換してたけどお前、うろジョジョの電柱頭か何かなの?

764:名無しの転生者さん
お出掛け!

765:名無しの転生者さん
買い物? ゲーセン?
どこ行ってきたか気になるけど、その前にメールのやりとりkwsk
経緯は分かったけど想像つかねーよ!

766:僕だよ
メールの内容に関して、詳細はあまり明かすべきでないと判断する。
だが、そうだな。軍隊兄貴は愛されているなあ。

そうそう。軍隊兄貴のお母君だが、兄弟が幼い頃、重い病気に罹っていたのは前世と同じだったようだ。ただ、今世ではその当時の医療技術が発達していて、命を落とすようなことにはならなかったらしい。
医学の進歩の背景には、常にSPW財団の文字があったよ。財団、ありがとう

767:名無しの転生者さん
財団のちからってすげー!

768:名無しの転生者さん
まじかよいい仕事しすぎ

769:名無しの転生者さん
メールの内容なんとなく想像ついたわ

770:名無しの転生者さん
頼れる財団

771:僕だよ
説明も済んだところで本題だ。
軍隊兄貴とクラシックコンサートに行ってきたよ

772:名無しの転生者さん
なんでだよ

773:名無しの転生者さん
へえ。……男子高校生が友人と出掛けるって、もっとこう、なんというか…なんだ? 何かが違う気がしてならないぞ

774:名無しの転生者さん
軍隊兄貴とクラシックコンサートの組み合わせ

775:名無しの転生者さん
何故そのチョイス、ってDVDのときにも訊いた気がする
クラシック音楽好きなの?

776:僕だよ
軍隊兄貴の代名詞ともいえる、CDをキチッとしまう台詞があるだろう?
僕は何故か、そのCDをクラシック音楽のCDだと思い込んでいて、軍隊兄貴をクラシックと結びつけていたんだ。

何故だ。

777:名無しの転生者さん
知らんがな

778:名無しの転生者さん
やっぱり僕だよったら、どこかおかしなセンス発揮しないと気が済まないのね……

779:名無しの転生者さん
何故だって、訊きたいのは俺らだよ

780:僕だよ
兎も角も、思い込みはそのままに、見かけた広報ポスターに誘われて、僕は軍隊兄貴をコンサートに連れて行くと決めた。会場も、学園近くの財団ホールと行きやすい場所だったしね。

ちなみに、軍隊兄貴がクラシックを日常的に聴いていたかといえば、全くそんなことはなく、彼の部屋にあったCDは洋楽やj-popの類だった。

781:名無しの転生者さん
ンンンンwwww

782:名無しの転生者さん
クラシック音楽CDないじゃん!

783:名無しの転生者さん
それで、コンサートどうだったの?
てか、軍隊兄貴僕だよと一緒にコンサート行ってくれたの???? やさしいね????

784:名無しの転生者さん
やさしい

785:名無しの転生者さん
興味ないって断られなかったのか

786:名無しの転生者さん
>連れて行くと決めた
察せよ

787:名無しの転生者さん
あっ理解

788:名無しの転生者さん
納得した
僕だよが牽引したんだなあ

789:名無しの転生者さん
僕だよのせいでスレ民の察知能力が高まる

790:僕だよ
ご察しの通りだから困る。
だが、彼も誘いを嫌がる様子ではなかったよ。興味は……あったのかな、分からない。
彼、コンサートの途中から寝ていたんだよね。腕を組んで、どっしり椅子に座って。

791:名無しの転生者さん
ファッ!?

792:名無しの転生者さん
は???? 僕だよじゃなくて兄貴が???? 寝たの????

793:名無しの転生者さん
嘘だろぉ……

794:僕だよ
びっくりした。

795:名無しの転生者さん
いや、そりゃびっくりもするだろうけどさあ…けどさあ…

796:名無しの転生者さん
兄貴が居眠りとか想像つかない

797:名無しの転生者さん
>>796
ほんとこれ

798:名無しの転生者さん
兄貴がノンキできちゃうほど平和ってこと???? 泣いていい????

799:名無しの転生者さん
どうしたら その世界線に 行けますか

800:名無しの転生者さん
泣いたわ

801:僕だよ
耳をすませば、聞こえてきたのが寝息で驚いた。
流石に演者に失礼かと、彼を起こそうとしたんだが、軍隊兄貴が居眠りしたんだと思うと、起こすのが勿体無く思えてきて。結局そのままにしてしまった。
最後から二つ目の演目だったかな、『ウィリアム・テル』のファンファーレで目が覚めたようだった。あの曲を聞くと、走らなきゃいけない気がしてくるよね。

楽しかった
おわり

802:名無しの転生者さん
だめだこりゃ

803:名無しの転生者さん
楽しかったのwwwwww

804:名無しの転生者さん
ほんっっとうに平和だな!?

805:名無しの転生者さん
お前はそれでいいのか(困惑)

806:名無しの転生者さん
終わるなwwww
えっ落ちた?

807:名無しの転生者さん
言いたいことだけ言い切って落ちるのやめてよぉ

808:僕だよ
まだ居るが、もう話すことがない

音楽繋がりでなら、スタンドでピアニカを弾いた話でもしようか

809:名無しの転生者さん
ちがう、そうじゃない

810:名無しの転生者さん
新しい話題ぶっこむのやめて

811:名無しの転生者さん
くっそwwwwピアニカwwww気になるwwww

812:名無しの転生者さん
お前はよくても、兄貴はコンサート楽しくなかったかもしれないでしょ?
もっと兄貴を気遣って????

813:僕だよ
コンサート後、彼に「楽しかったね」とは言ったが、特に反論はされなかったな。
ピアニカの話もするよ。すぐ済む話さ。

814:名無しの転生者さん
せやろか >すぐ済む話

815:名無しの転生者さん
軍隊ニキ「ノーコメントで」

816:名無しの転生者さん
今までの自分を顧みて考えては貰えませんかね????

817:僕だよ
少なくとも、機嫌を損なってはいなかった。クラシックの癒し効果かな?

ピアニカは、そもそも僕にピアノがある程度弾けたなら、スタンドで腕を補って、ガーシュインやリストが弾けたのかなと思ってね
実際の僕は、猫踏んじゃったくらいしか弾けないのだけれど

818:名無しの転生者さん
クラシックの力ってすごい

819:名無しの転生者さん
リストって何のリスト?

820:名無しの転生者さん
兄貴が寛容なだけでは

821:名無しの転生者さん
ねこが踏まれる
やはり手フェチに被害がでるんじゃないか

822:名無しの転生者さん
>>821
こじつけ過ぎるわwwww

823:名無しの転生者さん
>>819
作曲家の名前な。ピアニストでもあって、超絶的なテクニックで知られる。指が六本あるんじゃないかと言われたり、ピアノの魔術師の異名がつくくらい。

824:僕だよ
>>819
フランツ・リスト。彼のラ・カンパネラ初版の楽譜は、ピアノで弾こうとすると、指や手が足りなくなるらしい

ジョージ・ガーシュウィンは天才ピアニスト。彼のピアノを完コピできれば、プロのピアニストになれるという言葉があるほど。
即興やアレンジの才能もあって、ジャズやクラシック、ブルース等の音楽ジャンルの架け橋になった。ラプソディ・イン・ブルーが有名だね。

他に技巧派といえば、ラフマニノフか。まあ、そうした難しい曲も、人型スタンド使いなら腕の多さでカバーできるのかなと、ふと思ったのさ。
尤も、僕は別に、本気でそうした楽曲を弾けるようになろうと思ったわけではなかったのだけれど。スタンドでピアノの腕は補えるのかということに、単純に興味があっただけのことで。

825:名無しの転生者さん
音楽分野さっぱどわがんね

826:名無しの転生者さん
なんか難しい曲があるんだなってことだけわかった

827:名無しの転生者さん
指や手が足りなくなるってきいて、弾いてたら指とれちゃうのかなって一瞬だけ思っちった

828:名無しの転生者さん
>>827
こえーよ

829:僕だよ
曲については、どうだっていいんだ。
家にピアノはなかった。学園でスタンドを出すわけにはいかない。僕の手元には、ピアニカがあった。

つまりは、そういうことだ。
僕はスタンドでピアニカを弾いてみたのさ。猫を踏む曲や、チューリップの花が咲く曲がスタンドで弾けるようになる頃には、スタンドの精密動作性が少し上がっていた。

ほら、すぐ済んだだろう?
話はそれだけさ。

830:名無しの転生者さん
待ってwwwwwwスタンド精密動作待ってwwwww

831:名無しの転生者さん
ンンンンwwwww

832:名無しの転生者さん
まじかよぉ

833:名無しの転生者さん
ピアニカでwwwwww動作精度上がんのwwwwww

834:名無しの転生者さん
くそわろ








【服装】

 待ち合わせ場所にやってきた形兆の服装に、昊希は二度瞬きした。

「学ラン……学生は学生らしくってことかい?」
「コンサートなんだろう」
「なるほど」

 スーツがいわゆる大人の正装であるように、この制服は学生の正装というわけだ。コンサートに正装で臨むというのは、カジュアルな服装でやってきた昊希より、余程礼儀が通っている。
 ……改造制服だが。


【スヤァ】

「ぐっすり眠れた?」

 どうしてそこで嬉しそうな顔をするのか。誘われたクラシックコンサートで、形兆が途中寝入っていたにも関わらず、その友人は上機嫌にも、そんな問いを投げかけてきたのだった。
 皮肉でもなんでもなくその言葉を言っているのがわかって、形兆は呆れてしまった。
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