尽くしてきたのに報われなかったから裏切ることにした
(転生トリップ/原作知識有)

「ああああ〜もう、絶対花京院は手元に置いとけって言ったのに! 俺はちゃんと言ったのに! あー知らね、もう知らね!」
ベッドの上で暴れて、裂けた枕から羽毛が舞い散るのも気にしない。
「DIOなんて承太郎に縦真っ二つにされちゃえ!」
ぷんすこぷん!
――愛は憎しみにも転じるのです。

スタクルに花京院がいなかったら、何かしら、何処かで必ず旅は詰んでたよね、というところから。

DIO側について、DIOを慕っていた、行く末を知る少年。
DIOを勝たせるべく、花京院を最初から最後まで手放さないようDIOに忠告したものの、DIOは少年の話などたいして重要視せず、花京院を日本に送り出してしまう。
これまでにも、似たようなことは何回かあった。全く尊重されない、信頼が返ってこない、一方通行の関係であったことにプッツンきて、遂に少年は抱えていたものを爆発させてしまう。

良くも悪くも子どもで、愛に飢えていて。きっと、救世主は誰でもよかった。その己の中の救世主像にDIOが反した行動をとったがために裏切りルートに。こうなったら徹底的にジョースター側の味方してやる〜〜と拗ねている。
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