昨日2 今日6 合計3812 更新2019/02/02/10/54
投稿2019/02/02/10/54
女装犯罪者⑤
【女装犯罪者⑤】
狙いを定めた家に住人が誰もいない事を確認し、鍵の掛かっていない窓から侵入し女性用下着を物色しました。
目的は下着それのみですから他の物には目もくれません。
セクシー系、フェミニン系、クール系、シック系、ファンシー系と色々ありますが、全部盗める訳ではないので、その中でも自分の好みだけを選んで二、三点、物色しました。
なぜ二、三点かというと、下着が二、三点くらい無くなっても一番気づきにくい数だからです。
一番多く盗んだショーツの特長は、ひらひらレース系、水玉パステル系、淡いピンク、水色、黄色系の可愛らしい小さめの、若い女性がいかにも穿いていそうな下着です。
その盗んだコレクションのショーツを穿いてのオナニーは何物にも変えがたく、自分の心の奥底に溜まった抑圧、欲望を射精とともに解放してくれました。
ですが射精した後は虚しかったのもまた事実です。
なぜなら、空き巣までして盗んだ罪悪感、もしかして窃盗を見られていたらという不安感、もし被害届を出されたらという恐怖感。
得も言われぬ後悔でいっぱいでした。
何より一番虚しかったのは女性下着を身に着けて、一人自己満足して、無様な醜態を晒している自分。
男の顔、男の身体、男の声、男の匂い、全然似合わない女性下着を身に着け、ただずんでいる放心状態の自分。
幼い頃から女の子になりたかったはずなのに、気づけば歪んだ欲望に支配された犯罪者。
どこで何をどう間違ってしまったのか？
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