賢者の石編 3話
真っ暗な闇の中にレンは1人立っていた。
ただ聞こえるのは人の声と物音だけ。
『これは闇の魔法使いとして私の片腕とお前がなる為には、必ず見せなくてはと思っていた。いずれはお前がやるんだぞ』
聞こえた男性の声はやけに冷たく怖ろしく感じ、レンはその場に蹲る。
“私は…知ってる。これが誰の声か…この後何が起こるのか…”
静かな闇の中、足音が鮮明に響く。
レンは知っていた。
この足音が何処へ向かっているのか…。
扉を開ける音がすると、色々な声が闇の中に響き、レンは蹲ったまま両耳を塞いだ。
“止めて…お願いだから、もう止めてっ!”
レンのそんな叫びも届かず、ただ聞こえるのは男の人と女の人の叫び声。
自分の子と家族を守ろうと立ち向かい、そして…
『アバダ ケダブラ!』
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