賢者の石編 3話
「っ!!」
レンはそこで目が覚めると、身体は震え瞳からは涙が溢れていた。
身体を起こし、袖口で涙と汗を拭うとレンはそのまま起き上がり、部屋を後にする。
ゆっくりと下へ階段を降りると静まり返った家の中を見渡す。
何かを期待していたのか自分には判らない。
けれど、誰かに居て欲しかったという様な寂しさが心に広がり始めると、大きく深呼吸をしてまた部屋まで戻ってローブに着替え始めた。
ここの屋敷には自分しか居ないことは判っていた。
シャルも朝食の時間ぐらいになってから、この屋敷に来て夜あらかたお仕事が終われば伯父の屋敷に戻ってくるようにと、伯父から命令もされている。
引き取られまだもっと幼い時ならばもっと多くの時間をシャルと過ごしていたのだが…。
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