賢者の石編 28話
「足元気を付けてね」
レンがそう言いながらファングと共に先頭を歩いていく。
「見て…」
ハリーは腕を伸ばしてレンとドラコを静止しながら呟いた。
地面に純白に光り輝く物があった。
「きっと一角獣よ。」
確認する様に三人は近付いていく。
その一角獣は既に息絶えており、酷く悲しい光景に見えた。
「下がって!」
レンはハリーが一歩先に進もうとしたのを片手で制する。
ズルズル…と滑るような音がし、暗闇の中からフードをすっぽりとかぶった者が一角獣に近付いていく。
そして、一角獣の傷口に唇を当て始めていた。
「血を…飲んでいるの…?」
レンはその光景に驚愕した。
一角獣の血は命を永らえる力があるが、それを口にした者は呪われる…。
生きながらの死が待っているだけだと本に書いてあったのを思い出す…。
生きながらの死…そのようなものを背負ってまで永い時を生きたいのだろうか…?
3/7
←前へ 次へ→
目次へ