賢者の石編 29話
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夜遅く談話室に戻ると、ロンは皆の帰りを待っていたのか真っ暗になった談話室で眠り込んでいた。
ハリーは少し乱暴にロンを起こし、フィレンツェと別れた時から震えたままの体で、暖炉の前を行ったり来たりした。
「スネイプはヴォルデモートの為に石が欲しかったんだ。ヴォルデモートは森の中で待ってるんだ。」
「フィレンツェはあのフードの人がヴォルデモートだと?」
「謎解きみたいにだったけど、そう言ってたよ。」
「2人ともその名前を言うのは止めてくれ!」
ハリーとレン向かってロンは恐々と囁く。
「フィレンツェは僕を助けてくれた。だけどそれはいけない事だったんだ。ベイン…あ、他のケンタウルスなんだけど、その人が凄く怒ってた。惑星が起こるべき事を予言してるのにそれに干渉するなって。きっと僕が殺される事もヴォルデモートが帰ってくる事も、惑星が予言してたんだ。」
「だからその名前を呼ぶのは止めてくれって!」
シーッというような仕草を取りながらロンは言うがハリーは聞いていなかった。
「それじゃ、僕はスネイプが石を盗むのをただ待ってれば良いんだ。」
ハリーは熱に浮かされた様に話し続けるが、レンがそれを遮る。
「もし、それでヴォルデモートが復活してハリーの息を止めて、それでケンタウルスが満足するって思ったなら、そう思うのは止めて欲しいわ。私はどんな手段を使ってもハリーを死なせたりはしない。」
レンが真剣にハリーを見つめそう言うと、ハリーは驚いたような表情を見せた。
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