賢者の石編 30話
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「貴方が!」
突然ハリーの声がしてレンは驚きの表情を浮かべた。
「ハリー!逃げて!今すぐ引き返すの!早く!!」
ハリーはレンがそこにいる事に驚いて見せたが首を横に振り「レンを置いていけない」と言うと帰ろうとはしなかった。
私なんか、放っておいていいの!レンはそう続けたが、ハリーは聞こうとしない。
「ポッター、君に此処で会えるかもしれないと思っていたよ。」
「でも、僕は…スネイプとばかり…」
「セブルスか?」
そう言うと、クィレルはいつもの甲高い声ではなく冷たく鋭い感じに笑った。
それにレンが小さく息を呑む。
「確かにセブルスはそんなタイプに見える。スネイプの側にいれば誰だって、か、かわいそうな、ど、どもりの、ク、クィレル先生を疑いやしないだろう?」
最後の方はドモリ震えるフリをしながらそう言い、からかうように笑った。
「でもスネイプは僕を殺そうとした!」
「それは私だよ、ポッター。スネイプは反対呪文で君を守っていた。」
「スネイプが僕を救おうとしていた?」
「その通り。彼が何故、次の試合で審判を買って出たと思うかね?」
クィレルがそう言うとレンが小さく言葉を漏らす。
「貴方が同じ事をしない様に、審判としてハリーの側にいて守ろうとした…?」
「流石だ、我らが姫よ。…だが、ダンブルドアが見ている前で私は何も出来なかった。」
クィレルが指をパチッとならすと縄が何処からか現れ、ハリーの体に固く巻きつく。
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