賢者の石編 31話
「ハリー!それ以上はダメよ!貴方が死んでしまう!」
夢中でクィレルの顔に押し付ける手をレンは掴み、止めさせるとハリーはそのままふっと気を失ってしまう。
クィレルはもがき苦しみ、クィレルとヴォルデモートの叫びが部屋中を包み込む。
レンが手を出すまでもなかった。
手や体が段々と干からびていく。
「ヴォルデモート…親不孝な子供でごめんなさい。でも…これからも貴方には従えないの。」
レンがそう呟くと、クィレルの体は倒れその拍子に辺り一面に砂が広がる。
レンはただそれを眺めていた。
少しすると、レンはハリーの腕を自分の肩に回し支える様にし出口に向かおうとした。
が、その砂が大きな顔となり行く手を阻む。
レンはその顔に背を向けハリーを腕の中でぎゅっと抱き締めると、その顔はレン達目掛けて飛んで行き、そのまま二人の体を通過すると何処かへと逃げて行く様に消えていく。
レンはそのままハリーを抱き締め守りながら倒れ意識を失っていった。
目が覚めると白い物が視界に入った。
右を向いても左を向いても白かった。
目を擦り、もう一度見てみれば、それは医務室の天井とベッドを包み込むカーテンだった。
「石はどうなったんですか?」
ハリーの声がカーテンの向こうから聞こえホッと胸を撫で下ろす。
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