賢者の石編 4話
「やぁ、レン。」
「おはよう、トム」
床に座っている体を起こし、挨拶を返すと彼は嬉しそうな表情を浮かべたまま話を続けた。
「つい今さっきさ、あの子が来たんだよ!ハリー、ハリー・ポッターが!」
ずっと来る日を待ち続けた彼や店内のお客さん達の熱は未だ冷めてはいないようだ。
「そう。なら今なら追いつけるかもしれないわね」
曖昧に微笑み流し、ダイアゴン横町へと向かう為に店を奥へと進みパブを通り抜けると、そこは煉瓦で行き止まりの中庭で、ゴミと雑草が数本しか生えていなかった。
レンは杖で煉瓦を数回叩くと、煉瓦は震え始め次第にくねりながらアーチ状に穴が開いていく。
そこに見えるのは魔法族の店が立ち並ぶダイアゴン横丁だった。
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