賢者の石編 4話
しおりを挟む
「ーーーーーーッ!!」
ハイテンションな子犬の様に、クネクネと猛スピードで走るトロッコにレンは瞳をギュッときつく閉じローブの裾を握り締め、これが終わったら美味しいご飯!などと自分へのご褒美を思いつく限り考え始める。
この油断していると外に投げ出されそうになるトロッコだけはいつまでたってもレンは苦手なのだ。
なるべく此処に来る事が無い様、少し多めにお金を取り出すと、やっとの思いでトロッコでの用事も済ませ、レンは魔法銀行の前で大きく深呼吸する。
「まずは…制服からね」
マダムマルキンの洋装店へ向かい中に入ると、そこには先客が数人程ローブの丈を測ってもらっていた。
「おや、レンじゃないか」
レンのローブ系の服は大体がマダムマルキンの店で買っているので、マダムの常連となっていた。
「こんにちは、マダム。今日はホグワーツの制服を買いに来たの」
「この前も買いに着てくれたばかりだからね。すぐ終わるわ。こっちへいらっしゃい」
マダムの案内する踏み台に立つとマダムは手慣れた手つきで頭から長いローブを着せかけ、丈を合わせてピンで止め始めている。
4/5
←前へ    次へ→
目次へ