賢者の石編 5話
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「僕、これから制服を買わなきゃいけないんだ。レンは?」
「次に行く店を悩んでたの。」
「あの…なら、一緒に見てまわらない?」
「私と?」
その問いにハリーは頷くと僅かに頬を紅く染め慌てるように口を開く。
「ほ、ほら…ゆっくり話した事もなかったし…僕、レンと見て回りたいかなって…べつに友達なら一緒に買い物だってするものだろ?」
あ、付き添ってくれている人が居るから二人じゃないけど…と付け加えながら言うハリーにレンは一気に顔が熱くなった気がした。
「ほら、早く制服を買ってきたら?待ってるから」
ハリーの気持ちに応えるとハリーは”すぐ戻ってくるから”と言い残し足早に店の中へと消えていった。
その姿をボーっと見送ると、レンは近くの壁に背を預け道行く人を眺めていた。
ハリーが自分を友達と言ってくれた。嬉しさで胸が張り裂けそうだった。
けれど“本当の自分“を知ったらきっとハリーは自分を二度と友とは呼んでくれないだろう。
レンはそんな想いが頭の中をグルグルとまわり始め、このまま考え続けても答えは悪い方へ行くだけだと、そう自分に言い聞かせ今だけは考えるのはよそうと思った。
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