賢者の石編 8話
「クレスメント・レン」
レンは自分が呼ばれ一歩前へ踏み出すと、マントを掴まれたような気がして振り返る。
マントを軽く掴んでいたのはドラコで、レンが振り返るとその手を離し”先にスリザリンで待っててくれ”と、あまり口を動かさずに言った。
レンがそれをあまり気にせず、前に進んで行くと広間が少し騒動いた気がした。
きっと、クレスメントがホグワーツに入学したと言う事で騒ぐ者達なのだろうとレンは思ったが、これといって態度に出すわけでもなく、静かに椅子に座り帽子を被った。
“おぉ…これは懐かしい…クレスメントの者だね…”
頭に低い声が響き渡った。
“君の家系は母親を除き皆スリザリンだった…さて…これは難しい…”
きっと父の血がこの帽子を悩ませているのだろうかとレンは思った。
父はスリザリンだと聞く…スリザリンに行けば父の様になってしまうかもしれない、それだけは嫌だと勝手な偏見を頭の中で呪文のように繰り返した。
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