賢者の石編 10話
しおりを挟む
「で、姫君は何をしていたんだい?」
「お手紙が届いたから、しまいに戻ってきたのよ。持ち歩いて失くしたら嫌だったから。」
「へぇ、そんなに大切な手紙なんだ。」
双子の片割れがそう言うとなにやら考える素振りを取った。
「えぇ、命と同じくらい大切よ。」
手紙をくれた人を想いそう言うと自然とやわらかい笑みがこぼれてしまう。
はっとし表情をすぐ戻すと恥ずかしそうに部屋に戻ると急いで手紙をしまい、一息ついてから談話室へと戻る。
すると双子はなにやらこそこそと話し合っているようだった。
「悪戯の話も良いけれど、もうすぐ授業が始まるわよ?」
「…あ、あぁ」
「それじゃ私は行くわね。次は、魔法薬学の授業だから急がないと。」
レンがそう言うと、彼らはあからさまに嫌な顔をした。
きっと良い思い出のない授業なのだろうなとレンは思うと苦笑を浮かべた。
「スネイプはグリフィンドール生が一番嫌いなんだ。レンも気を付けると良い。」
「近道を教えてあげるから、早めに行っておいた方が無難だぜ?」
レンがジョージの台詞に不安そうな表情を浮かべると、フレッドはケチをつけさせる隙を与えなければ良いのさ。とウインクをして見せた。
2/6
←前へ    次へ→
目次へ