賢者の石編 10話
ハリーはロンをチラリと見たが、判らないという表情を見せると「わかりません」と答えた。
「有名なだけでは、どうにもならんらしい」
この先生はどうしてそんなにハリーに冷たくするんだろうと、レンは不愉快になった。
「ではもう一つ。ベゾアール石を見つけて来いと言われたら、何処を探すかね?」
レンはまたも適当に書き取りながら辺りを見るとハーマイオニーが思いっきり高く手を上げていた。
そう問題をだされ、レンは身を捩って笑っているドラコ、クラップ、ゴイルを見ると睨んだ。
「貴方達は判るの?」
レンは小声でそうドラコに言うが、一瞬静かになったと思えばまた笑っていたので、あからさまに不愉快さを表情に出してしまった。
レンは少しだけ後悔したが、それよりも先生や彼らが気に入らない気持ちの方が強く、その思いもかき消された。
「わかりません」
「クラスに来る前に教科書を開いてみようとは思わなかったわけだな、ポッター、え?」
ハリーは真直ぐに先生の冷たい目を見つめ続けた。
「ポッター、モンクスフードとウルフスベーンの違いは何だね?」
この問題で、ハーマイオニーは上げ続けた手をとうとう椅子から立ち上がり誰が見ても判るように手を上げ始めた。
「判りません。ハーマイオニーが判っていると思いますから。彼女に質問してみたらどうでしょう。」
生徒が数人笑い声を上げ、スネイプは不快そうな表情を浮かべた。
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