賢者の石編 13話
レンはその様子を見ると、小さく息を吐き始めに話し始めた。
「ごめんね、ちゃんと助けてあげられなくて。」
「そんなことない!」
ネビルは思わず大きな声で否定してしまい、辺りを見渡すとまた小さな声で言葉を続ける。
「助けてくれて、ありがとう…僕の所為でそんなに怪我しちゃって…ごめんなさい」
「気にしなくて良いわ。授業をサボる口実が出来たもの」
レンが冗談交じりにそう言うと、ネビルの泣き腫らした顔に笑みが戻った。
「僕、レンがこんな人だと思ってなかった」
「どうして?」
レンがそう尋ねるとネビルは申し訳なさそうにもじもじとするとゆっくりと口を開く。
「マルフォイと友達みたいだし…クレスメントって純血主義の旧家だし…それに…なんだか冷たい感じがしてたんだ」
そうネビルに言われてレンはハッとした。
この数日、初めてだと思えるくらい楽しくて、忘れかけていた。
自分の背負っているものを…それが決して此処にいる沢山の生徒は受け入れられないだろうという現実。
それから暫くネビルの他愛も無い話をしていたが、騒がしいとマダム・ポンフリーに叱られ二人ともベッドに戻ると軽く眠りについた。
2/6
←前へ 次へ→
目次へ