賢者の石編 14話
時がすぎるのは早いもので、既にハロウィンの時期を迎えていた。
辺りにパンプキンパイの美味しそうな香りが漂い、それだけでも心を躍らせる。
フリットウィック先生の妖精の魔法の授業では本格的に物を浮かべる魔法の練習が始まったし、段々と授業やホグワーツの生活に慣れてきてホッと一息した所だった。
「レン、次の授業…その…一緒に行かない?」
そう声を掛けてきたのはハーマイオニーだった。
妖精の魔法の授業が終わり、片付けを終えるとレンは小さく頷く。
お互いに何か話すという事は無かった。
ただ人混みを避けながら、次の授業の教室へと足を運ぶ。
「だから、誰たってアイツには我慢できないって言うんだ。まったく悪夢みたいな奴さ。」
前方にハリーとロンの姿を見え、そう言ってるロン声が聞こえた時だった。
ハーマイオニーは「レン、ごめん…やっぱり先に行ってて」と小さく言うと教科書をぎゅっと抱き締めたまま急ぎ足で人混みの中に消えていく。
ロンは妖精の授業の時、ハーマイオニーの注意の仕方、その後簡単にハーマイオニーがそれをこなしてしまった事に酷く不機嫌になったらしい。
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