賢者の石編 14話
「いい?棍棒が振り下ろされたら急いで扉まで走って逃げて!」
ハーマイオニーは一瞬顔を上げるが、トロールの振り上げた棍棒に脅え、流し台の下へと急いで移動しそのまま蹲り動かなくなってしまった。
「ハーマイオニー!」
トロールはハーマイオニーの動きに目を奪われ追う様に居た棍棒で押し潰したが、彼女が居ない事に首を傾げる。
「貴方の相手は私でしょ?」
レンはその辺に落ちている破片を拾いトロールに思いっきり投げつけ注意をこちらに向けた。
トロールは破片が当たった事がご立腹らしくレンを睨みつける。
「そんなに睨んだって、私は貴方なんて怖くないわ。もっと怖ろしいものを知っているもの」
レンは杖を構え、ジッとトロールを睨み続けるその顔からはいつものレンの表情は消え、怖いほどの殺気と瞳は妖しく輝いた。
「消え失せなさい…此処は貴方が居て良い場所ではない。従わない場合…手段は選ばない。」
レンの放つ殺気にトロールは動きを止め、脅えたように数歩後ろに引く。
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