賢者の石編 15話
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「私も…先生みたいに自分の本当の感情を表に出さないで生きていけたら良いのに…っておかしな事を言っていますね、ごめんなさい。」
何も言わずに歩き続けるスネイプにレンは独り言の様に小さな声でそう呟くとレンはそのまま黙っている。
本当にホグワーツに来てから色々と下手になった気がする。
「我輩のように、生きる必要はない」
スネイプは、少しの沈黙の後、そう呟くように言葉を吐いた。
「お前の母親が、お前くらいの時は、いつも周りに人が集まっていた。」
スネイプはそう言うと昔を思い出したのか、僅かに懐かしそうな穏やかな色が瞳に映る。
それを見たレンは、驚きを隠せなかった。
「私…先生はすっっっっごく、嫌な先生だと思っていました」
「なんの懺悔かね?」
「けど…今、その表情を見てそれが少し変わりました…本当は優しい部分もお持ちなのですね」
レンはそう言うと、スネイプは黙れと一喝しそれ言いそれ以上は何も話してはくれなかった。
医務室までの道程の沈黙は、意識が痛みにより遠退くのを手助けするには申し分ない助っ人だった。
スネイプの歩き方がおかしい。足を怪我しているのだろうか?
怪我した足で自分は重いだろうに…魔法薬の先生だからだろうか?僅かに懐かしい感じのする、薬品の香り…
そんな事をゆっくりと考えながら、レンは少し落ち着くその香りに気持ちが落ち着き、そのまま意識を手放していった。
「まったく。母親に似なくて良いところまでよく似ている。」
暗闇の中、そう呟くスネイプの声が聞こえた気がしたが、きっと気のせいだとレンは思った。
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