賢者の石編 17話
「ドラコ…」
ドラコは自分の名を呼ばれると、ベッドの端に腰をかけ何?という表情をする。
「私の母も私が生んだ事を、凄く後悔していたらしいの。望まれて生まれてきたわけじゃないの…」
伯父も母も私を必要とはしていない。
…いつかあの伯父に、お叱り以外の言葉をかけてもらえるのだろうか?
存在を認めてもらえるのだろうか…。
「レンの母親はレンが2歳にもなる前に亡くなったじゃないか、なんでそんな事を…」
「伯父様から、母の日記をもらったのよ。」
「…親や親戚に必要とされてなかったとしても、僕も父さんも母さんもレンを必要としてるさ」
ドラコはルーイの事もあり、レンが弱気になっているんだろうと思った。
うつ伏せに倒れたままのレンの髪を優しく撫でてやり、レンは「ありがとう」と呟く。
ドラコは暫くそのままで居たが、規則正しい静かな寝息聞こえてくるとドラコは小さく笑う。
「お休み、レン」
頭を撫でてやり、自分のマントをそっとかけてやると、ドラコはそのまま部屋を出た。
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