「レンの肌にこんなもん刻んでくれたんだ、俺はその仕返しにこの印を使った商品でも開発してやるか。…食べる闇の印、なんてどうだ?」
「食べたら吐きそうね。」
「そいつは頂きだ!食ったら腹痛や吐き気を起こす。面白いじゃないか。」
「…本当、すごい人ね、貴方って。…私の赤目を見ても動じない、印を見ても受け入れてしまう…敵わないわ。」
「色々驚かされたのは事実だけどイメチェンみたいなもんだろ。…まぁ、実際付けられた方としてみりゃそんな簡単なものでも軽いものでもないってーのは判ってるつもりさ。好き好んで付けたんじゃないって判りきってる相手に、怒っても責めても仕方ないじゃないか。それよりも、俺はお前に笑ってもらう方が最優先事項でね。」
そう言いながら、笑えよと脇腹を突っつくジョージに、レンは思わずその頬を摘んで引っ張った。
「あででででっ!レン、ちょ、それはちと痛ェ…!」
それを変な顔。と、瞳を青い色に戻しては小さく笑うレンに、ジョージはホッと息を吐いた様に笑ってはやり返そうとレンの頬を摘み始めたが、家の方から歩み寄る人の気配にジョージは止まると、其処にはシリウスとリーマスが居た。
「少しだけレンを借りても良いかい?」
「ん?あぁ。…それじゃ話が終わったら厨房に連れて来てくれよ。お袋が飯を食わせないと餓死しちまうってそわそわしてるからさ。」
それにリーマスが頷くとレンもジョージも互いに手を離し、ジョージはレンの額に一度口付けて「またな。」と笑んでから本部へと戻っていく。
レンは椅子を魔法で元の場所に戻してはその場に横になり星を見上げる様にすれば、2人が話し始める前に口を開いた。
「こうして風に当たっていたの。腕と瞳が熱を持ってるから…外の空気がとても気持ちよくて。…この腕切り落としてやろうかとか、どうしたら消えてくれるんだろうとか…彼奴はどこまでも私を嘲笑って愉しんでいるんだなぁとか…」
そう言いながら杖腕を空へと掲げ自嘲的に笑みを漏らす。