第21話
次の日の朝食の席では、ハリーやロン、ハーマイオニーも無事に戻って来ている事を安心してくれたし、勧誘を受けただけで何もなかった。勧誘がしつこすぎて疲れて寝てしまっていた。という説明にほっと息を吐いてくれた。
だが、自分を傷つけた一件から、レンの部屋には常にシリウスがいた。
また自分の腕についた印を傷つける可能性、そしてレンが大丈夫な様に見せていただけ、の可能性も疑っていたのだろう。
「騎士団はアイツらの動きを探ったり動いているのに、私は此処の掃除の指揮か…」
何も役に立てない。
そう悔しそうに呟くシリウス。
考え事をしていた様だったから、きっと無意識に呟いてしまったのだろう。
「なら…シリウスは私に色々教えて?シリウスは若く有望な騎士団員の教育係…なんて素敵じゃない?」
「自分で自分を有望という新人とは…手強そうだな。」
「退屈しなくて良いじゃない。」
そう言えば、少し憂いが晴れたのか、シリウスはそれもそうだと笑ってくれる。
「なにが知りたい?」
「そうね、シリウスの背中を守れる戦士になれるだけの物を全て。」
「お前は…本当母親に似たな。」
シリウスはどこか眩しそうにレンを見つめると、くしゃくしゃっとレンの頭を撫でる。
「母さん…喜んでくれてると思う?」
「勿論だとも。天国で自慢しているさ。」
自分の自慢の娘だと、そう言いたそうに自慢げに言うシリウスにレンは恥ずかしくなり少し頬を紅く染める。
「リーマスが母さんは梟って言っていたけど…。」
「あぁ…小さな梟に変身し自由に空を飛べる事をいつも喜んでいた。楽しそうに飛び回った後は私の頭の上にとまって鼻歌を歌うのが癖だった。」
懐かしそうに、そしてどこか寂しそうに言うシリウス。
「私の守護霊…梟になってくれないかしら…。」
思い出に浸るシリウスをみてレンは小さく呟く。