部屋から出ると直ぐにハーマイオニーがレンの元へと歩いてくる。
「此処に居ると思ったわ。」
そう言い手を引かれてハーマイオニーの部屋へと入れば、一通の手紙を渡され、差出人を見ればホグワーツからだった。
中を開けば新学期に必要な物が書かれた手紙と、9/1から学校が始まるという、いつものお知らせだ。
「え…私…」
ハーマイオニーが困惑した声を漏らし、レンは小さく首を傾げる。
「これ…私宛てよね?レンへの手紙と間違えてないわよね?」
そう言いながら封筒を何度も見直して、掌をジッと見つめている。
「どうしたの?」
「私…」
そう言うハーマイオニーの手を見てみると、そこには監督生のバッチがあり、レンは小さく微笑んだ。
「おめでとう、ハーマイオニー。」
「有難う…私レンだと思っていたのに。」
「私がなる訳がないわ。」
「どうして?」
「面倒だもの、監督生なんて。」
レンがそう言いきれば、ハーマイオニーは笑った。
「冗談は置いとても、ダンブルドアに黙って死にかけた女よ?そんな人を監督生にしたら危ないったらありゃしないわ。」
レンが大怪我をしていた事を今思い出したのか、ごめんなさいと小さく謝るハーマイオニーに、レンは笑って答えた。
「ハリー達の所へ行きましょう?ハリーの監督生をお祝いしなきゃ!」
きっとダンブルドアならハリーを監督生にしないだろうとレンは思った。
ハリーはヴォルデモートの事にしてもその肩に普通の男子生徒とは違う色々な物が圧し掛かっているのだ。
監督生という重みを更にその肩に乗せようとはしない。
レンはそう思うと小さく首を横に振る。