「荷物を纏めて…必要な物を書き出して、自分で買いに行かないと。」
レンはそう言うと自分の部屋に戻った。
荷造りも終えて、新学期に必要な物が書かれている用紙に他に必要な物を軽く書き出すとレンは一息吐く。
新しく必要な書物は2つだけだが、これを自分で買いに行かせてくれるのだろうか…。
量は少ないがルシウスに連れ去られたばかりの自分が出歩く事を許してもらえるかどうかがレンには不安だった。
不意にノックの音が聞こえ返事をすると其処にはハリーの姿があった。
「どうしたの?」
「うん…なんとなく。レンの傍は気持ちが落ち着くから。」
隣に座っても良い?と言われ、レンは小さく頷いた。
「手紙届いた?」
「えぇ。ハーマイオニーから貰ったわ。必要な物を自分で買いに行こうかどうしようか考えていたところ。」
「ロンのおばさんが皆のを買ってくるって言ってたよ?」
「私の所には聞きに来なかったから、忘れられちゃったかしらね。」
レンがそう言うとハリーは複雑そうな表情をした。
「ロンが監督生になって…それを聞いて嬉しそうだったから、つい忘れちゃったんだよ。」
ハリーが監督生になったのがロンだった事を気にしている様に若干強調した様な言い方だったのに、レンは小さく笑った。
「監督生になりたかった?」
そう聞くと、ハリーは驚いた様な表情を浮かべ「判らない。」とだけ答える。
「ハリーの方が凄い事を沢山してきているわ。毎年何かと戦って勝って…だからこそダンブルドアはハリーを監督生に選ばなかったんだと思うの。」
「僕は問題を起こしすぎているからね。」
そう自嘲的に言うハリーにレンは小さく首を振る。