「シリウス、さっきねリーマスと約束したのだけれど…」
シリウスは不思議そうに首を傾げ、レンは言葉を続ける。
「全てが片付いたら、リーマスとシリウス、あとハリーと私で、お出かけしたいの。マグルの街とか何処までも沢山。」
「そうだな…自由になれたその時は、何処にでも好きな所に連れて行こう。」
「約束よ?」
「あぁ、約束だ。」
「有難う!」
レンはお礼を言うと抱きかかえてくれている彼の首筋に顔を埋め嬉しそうに微笑んだ。
「そういえば…リーマスは何で直接その場所に姿現ししないでお散歩してくれたの?」
「シリウスが言ってくれたんだよ。レンがよく魘されているから、気晴らしも兼ねて行ってきたらどうだって。」
「ムーニー。…お前は本当にアクアやレンに余計な事を伝えるのが得意だな。」
「あぁ、パッドフット、任せてくれ。良い事なら、それはかなり得意なんだ。」
そう自信満々に言うリーマスが可笑しくて、レンは思わず声をあげて笑ってしまえば、痛い痛いとお腹の傷が痛むも笑いが止まらず、一瞬地獄を見た気がしたが、泣き笑いするレンが可笑しかったのだろう、2人も声をあげて笑った。

それから暫くが経ち、辺りが赤く染まり始めた頃、ウィーズリー一家の到着を知らせる合図がレンの頭の中に響く。
「ウィーズリーの皆が来た様ね。」
レンのその言葉に、リーマスもシリウスも視線を向ければ、次に暖炉の方へと視線を向ける。
レンは訪問の許可を出すと、暖炉の側に直ぐ姿を現したのはモリーとアーサー、そしてフレッド、ジョージ、ビル。
暖炉から姿を現したのが、ロン、ジニー…そしてハーマイオニーだ。
休暇が始まって少し経つ。
きっと此処へ来る事が決まってから直ぐにロンがハーマイオニーに知らせ、ダンブルドアに許可を取り一緒に来る事にしたのだろう。
レンは窓辺に止まっていたゆり椅子の向きを皆が居る方向へ向ければにっこりと笑みを浮かべる。
「皆いらっしゃい。」
レンの姿に驚いたのはアーサーとビルだ。