受け取る際にこっそりとネガが残らぬ様魔法をかけ、レンは満足気に笑んだが、そろそろ帰らねばと服を噛み引っ張ったシリウスに従いレンは家に戻った。
「シリウスの気晴らしに…って思ったのだけれど…私の気晴らしになってしまったわね。」
「久し振りに自分の足で歩く街中はどうだった?」
「シリウスと一緒で楽しかったわ。…またいつか一緒におでかけしてね?」
「あぁ。」
上機嫌な彼女の頭を優しく撫でシリウスは大きく頷いてくれる。
「ねぇ、シリウス。あんなのをデート、っていうの?」
レンの急な問いにシリウスは吹き出し噎せては、此奴はいったい何を言い出すんだ。と言いたげな表情を向ける。
「セドリックが言ったのよ。今度デートしようって。デートって2人でお出かけする事でしょう?」
「我が娘ながら…」
シリウスは息を吐き出すようにその言葉を言えば、ワシャワシャと乱暴に頭を撫で「お前にはまだ早い」と一言言えばさっさと本部の方へと歩いて行ってしまう。
「なんでよー。教えてくれたって良いじゃない。ねーシリウスーってば。何が間違っていたの?」
丁度階段から双子が降りて来てはシリウスを追いかけ声をかけているレンを面白そうに眺め後をついてくる。
「「姫君、どうしたってんだ?」」
「デートの話をしていたの。」
「「は?」」
その反応に双子は驚き止まり、リーマスもトンクスもそんな様子に笑い声をもらす。
「ねーシリウス。仲の良い2人でお出かけする事じゃないの?それともパパとはデートって言わないの?」
「それが判らないお前にはまだ早いと言っているんだ。」
お子ちゃまだもんな?と揶揄うシリウスにレンは頬を膨らませた。