「リーマス、シリウスが苛めるわ。」
レンはそのままリーマスの元に駆け寄れば、銀行の鍵をリーマスに押し付けながら言うと、リーマスは何処か楽しそうだった。
「私にはどっちもどっちに見えるけどね?」
「私はシリウスを苛めるてないわ。聞いたらシリウスが歩いて行ってしまうんだもの。」
教えてくれないシリウスが意地悪なの。とレンは頬を膨らませたまま言う姿に可愛いとトンクスは頭を撫でくりまわしてくれる。
「今時珍しい天然具合だと思うんだ。」
「そうだろうな。」
「シリウスもトンクスも判ってないな。」
2人の会話に、レンに飛びつく様に話に入って来たのは驚き止まっていた双子だ。
「そこが魅力の1つさ。」
「その鈍感さもね。」
「フレッド、ジョージ…貴方達褒めてないわ。」
それに「褒めてるさ。」と言う2人に大人達も声を上げて笑う。
「リーマスは知ってる?」
「デートかい?」と言う言葉にレンが頷けばリーマスは「勿論」と頷いて見せ「トンクスも?」と聞くとトンクスも頷く。
同じ様に双子に視線を向ければニヤリと笑んで頷いて見せた。
「2人でお出かけする事じゃないの?」とレンが聞くと、合ってるとも間違ってるとも言えないとリーマスは笑った。
自分だけ知らない、間違った知識を持っている。という事にレンは拗ねた様に唇を尖らせる。
「皆の意地悪。もういいわ。お母さんに慰めてもらってくる。」
「遅くならないうちに帰るんだよ?」
「しらないっ!」
リーマスの顔も見ずに拗ねたようにそう返事をすれば、リーマスは何処か嬉しそうに笑った。
「ああやってプリプリと怒る姿は母親にそっくりだな。」
「シリウス、ここ数年なんだよ。ああやって色々な感情を手に入れ表に出すようになったのは。それまでずっと人形のようだった…嬉しくて、つい揶揄いすぎた様だね。」
そう話す2人に、ジョージはフレッドに一言言えばレンの後を追った。