「何か考え事かい?」
部屋の明かりを見ながらリーマスはそう言えば、レンは小さく頷いた。
「また抱え込んでるんじゃないだろうな?」
「もう!私が考えてるとそればかり!」
「前科者は辛いな?」
「シリウスが言うと冗談に聞こえないわ。それより、2人はどうしたの?」
レンの言葉に2人は笑い声を漏らしたが、続いた言葉によりそれは消え2人がベッドの両サイドへとやってくる。
「ホグワーツに旅立つ前夜くらい、こうしていたいと思ってね。」
「…大丈夫、私は死なないわよ?こうして帰ってきたし。死にそうとはちょっと思ったけれど。」
悪戯っぽく最後の言葉を付け加えれば、シリウスが指先でレンの額を小突いた。
「今年は無茶する時はちゃんと知らせる事。約束したのを覚えるな?」
「えぇ。大丈夫よ。」
「シリウス、それじゃレンに無茶して良いと言っている様だよ。」
「このお転婆娘が何かあった時無茶しないと思うか?言いつけを守って?私とアクアという暴れ馬の血を受け継いだコイツが?」
その言葉2人は顔を見合わせると同時にニヤリと笑っては「ないな」とリーマスの言葉に「そうだろう。」とシリウス。
レンは「もう!」と頬を膨らませた。
「守るものがあるっていう事は弱くなったんじゃなくて武器を手に入れた強くなったって事なのでしょう?ならば私は最強だわ。今は騎士団皆の魔力を監視して見守っている様なものだもの。」
冗談っぽく言うレンにシリウスは優しく髪を撫でてくれる。
「実はな、これをお前に返しておこうと思ってな。」
そう言うとシリウスはレンの首に母親の形見のネックレスをつけてくれる。