「自分が作った物を自分で身に付け続けるよりはお前がつけてくれた方が私は嬉しい。…御守り代わりに、持っておきなさい。」
「それじゃ今年のクリスマスプレゼントは2人に同じものを私が作って贈るわね?お揃いのお守りよ。」
そう言うと2人の優しそうな笑顔があった。
レンが眠るまでと側に寄り添っては手を握ってくれている2人に癒されていれば、リーマスが思い出したように言う。
「それで、何を考えていたんだい?」
「モリーおば様をみて…色々と。」
「色々?」
話してごらん。と、シリウスの瞳が訴えており、レンは眉を下げた。
「あの記憶をハリーやシリウス、リーマスに見せてしまった事とか、学校を辞めてしまおうかどうか、とか…母さんが亡くなる時、私の事をモリーおば様の様に少しは心配してくれてたかな…?とか…。」
「まずはあの記憶の事だが、ジェームズの事を怖がっていたのには驚いた。」
シリウスはひとつひとつその疑問を解消してくれるつもりなのだろう、そう口を開き、レンは慌てた様にそれを否定する。
「ジェームズさんが怖いんじゃないわ。目の前で人が亡くなる事が怖いの。どんなに頑張っても私は無力だって思い知らされる事が心が折れてしまいそうで。あの時、暴れたら一度は死の呪いを逸らす事が出来たわ。でもそれだけだった…死なせてしまった。ジェームズさんは私を見て、シリウスや母さんはどうしたって、あんな剣幕で言ってくれていたのに…」
「…ジェームズが私の心配をしたのか?私の判断を悔いた訳じゃなく?」
「悔いたりなんて一度もしなかったわ。幸せそうにハリーをあやしてて、ヴォルデモートが入って来た時、ハリーとリリーさんを逃がす事を第一優先にしたの。自分は杖を持って来てなかったのに、ね。それで私の姿を見た時、真っ先にシリウスとアクアはどうした!って叫んだわ。ヴォルデモートは自分の子をどう扱おうと自分の勝手だ、みたいな事を言ったら、私の事を決してお前の子じゃない!って。そう叫んで亡くなったのよ。」
裏切り者だと思った訳でもなく、悔いた訳でもなく、身を案じてくれた…シリウスはその事に思わず瞳を赤くしてしまう。