第3話
その日の晩の食事はとても賑やかだった。
ギルがいる事にハーマイオニーの視線が突き刺さったが、レンがギルを家族として扱っている事に誤解が解けた様だったし、此処が自分の家じゃないんじゃないかと思える程に賑やかで、レンはそんな雰囲気を楽しんでいた。
「レン、もっと食べなきゃダメよ?」
そうレンに食事をとるように言い聞かせるモリーにレンは小さく苦笑を浮かべた。
「モリー、そうさせたいのだけれどね、食べられないんだ。」
リーマスは苦笑交じりにそう言えば、辺りが驚き、静かになる。
「あ、勘違いしないで…4カ月くらい碌な食事をしていなかったから、あまり体が受け付けないだけなの。これでも食べられる様になってきた方なのよ。」
「最後に会った時よりは健康そうだし、大丈夫だよ、ママ。それにレンは元々小食だし。」
ロンは物を口の中に含んだままそう言えば、モリーは行儀が悪いと叩きながらもどこか少し安心した様だった。
「心配性でちょっと意地悪な父親が2人もいるから、大丈夫よ、モリーおば様。ありがとう。」
リーマスとシリウスは意地悪に思わず視線を合わせては笑い声を上げていた。
そんな様子がどこか安心するものがあったのだろう、アーサーの優しい眼差しを感じる。
食後に紅茶を飲みながら雑談をしていると、一度ダンブルドアが訪ねて来た。
用件は前にレン達に話した用件と同じ。
騎士団に関わる以上、守らねばならない事を守ってもらう為の説明と話し合いだった。
皆、ダンブルドアの話に納得するのを確認すれば、彼は、皆と同じように用紙にサインをさせた。
そんな一連の流れが済めば、ダンブルドアは忙しそうにまた何処かへと消えていってしまう。
きっと新しい闇の魔術の防衛術の先生探しや騎士団としての仕事が忙しいのだろう。
ファッジがヴォルデモートの復活を認めない以上、他の手段で多くの魔法族に復活の事実を知ってもらわねばならないからだ。
残されたロンやハーマイオニーが一番に、なぜハリーに何も言ってはいけないのかと渋ってはいたが、ダンブルドアの言う事には何か理由がある筈だという、レンに話した内容とは違う事をリーマスは言う。
その言葉に2人は納得し、それ以上は何も言わなくなった。