「起きていて大丈夫なのか?」
揺り椅子に座ったまま顔は森の方に向いているレンの側に、椅子と地下の書物庫から本を持ってくれば、それを読んでいるハーマイオニー。
そんな所に暫くしてフレッドとジョージ、そしてロンとジニーがやってきては声をかけてくれた。
大人達はソファの方で何やら話をしている様だ。
「大丈夫よ。今日はね、初めてリーマスとロンドンをお散歩したの。とっても嬉しくてまだ眠れそうもないわ。毎日ずっと此処に座っているか寝てぼーっとしているだけだから、ミイラになってしまいそうだったもの。」
そう言うレンに双子は笑い声をあげた。
「この森随分と深いな。」
「ホグワーツのよりでかいんじゃないか?」
「そうね。人間が入り込んだら二度と出られない磁場の強い迷いの森…樹海ね。だから森から人間が入ってくる事はないわ。」
シリウスは一度通ってきたけれど。とシリウスの方に顔を向けて言えば、シリウスはニヤリと笑ったのだろう、双子が感心した声をあげた。
「ねぇ、あっちの玄関は使わないの?」
ロンは森への出入りを床と段差のない程に大きなこの窓からしている姿を見たのか不思議そうに声をかける。
「あっちはプリベット通りに繋がっているの。ハリーから聞いた事ない?私とハリーは同じマグルの学校に通っていたって。ハリーの家のすぐ側に繋がっているの。繋がりを切ったら目の前は森よ。此処と然程変わらないわ。」
あぁーと思い出したかの様な声を出すロン。
「レン、そろそろ手当てをして休まなければ…体に障る。」
そのリーマスの言葉に眉を顰めるレンにリーマスはくすりと笑う。
「友と一緒にいたい気持ちも判るけれどね。」
唇を尖らせるも大人しくリーマスに抱えられるレンに皆も笑った。
「レン、後で行っても良いか?話しておきたい事があるんだ。」
ジョージのその言葉にレンはこくりと頷くと、リーマスの後を双子が付いてきては手当が終わるのを扉の前で待っている様だ。