「貴女何してたのよ!」
そのままの勢いでレンを叱るように言えば、レンは視線を逸らしてしまう。
「何って…本読んでただけよ。」
「どうして1人だったの?」
「外を見てたら着いて行きそびれたの。」
「貴女って人は…」
大きく溜息を吐くハーマイオニーは自分が座ってただろう場所を少し開けてそこにレンを座らせるとその隣に自分も座った。
包帯を巻かれた腕をきつく握りながら思わず「迷惑かもしれない。」と言いかけていた自分自身にレンは驚き、不思議そうに首を傾げたハーマイオニーを安心させるように首を大きく横に振って読みかけの本を読み始めた。
「私…アンタ知ってるよ?クレスメントだ。」
濁り色のブロンドの髪が腰まで伸び、首からはバタービールのコルクを繋ぎ合わせたネックレスをかけている目が飛び出た女の子だった。
「えぇ、お初にお目にかかります。お邪魔してしまってごめんなさい。」
「うん。大丈夫だよ。」
「レン、この子はルーナ・ラブグット。レイブンクローの同級生なの。」
ジニーはそうルーナを紹介してくれ、レンはよろしくと小さく頭を下げた。
到着時間が近付いてくれば、皆制服に着替え、忙しなく動き始めていたがハーマイオニーはレンの腕を見れば驚きの声を上げる。
「貴女、腕の傷が…手当てしないと。」
「触らないで!」
ハーマイオニーが触れた手にビクッと大きく身が振るえ大きな声を出してしまえばレンはばつが悪そうに「ごめんなさい。」とハーマイオニーに詫びる。
「大丈夫よ、血は…さっきぶつけてしまって。血も止まってるし出かける前に薬を塗ってもらったから…許可があるまで外したらいけないってきつく言われているの。…気遣ってくれて有難う。」
レンはそう言えば「そうだったのね」とハーマイオニーは納得して見せ、レンはもっと気を付けねば。と思ってしまった。