汽車が止まればハーマイオニーとロンは急ぎ始めた。
「レン、クルックシャンクスをお願いしても良いかしら?」
「えぇ。」
ロンとハーマイオニーは監督生の仕事の時間が来たのだろうという事を理解し頷けば2人はコンパートメントを後にした。
全員が何とかコンパートメントを出て、通路の生徒の群れに加わると、冷たい夜風の最初のひと吹きがピリッと顔を刺した。
「…ハグリッド…どうしていないのかしら…」
レンは人の流れに身を任せながらそう呟くが隣にハリーもジニーも居なかった。
「またはぐれてしまったわね。ハーマイオニー…怒るかしら?」
胸に抱きかかえたクルックシャンクスに訊ねれば、猫はゴロゴロと喉を鳴らしただけだった。
馬車の所までくればいつものあの不気味な馬が馬車を引いているのが見え、レンはそれに手を伸ばし優しく撫でていれば、ハリーとジニーがやって来ては、ハリーは酷く驚いた表情をしている。
レンは小さく首を傾げるも、ハリーが何かを話す前に遅れてやって来たロンとハーマイオニーによってそれは遮られる。
「貴女誰に手を振ってるの?早く馬車に乗りましょう?」
「え?えぇ。」
ハーマイオニーに手を引かれ馬車に乗ろうとするも、ロンのピッグを先ほどのルーナが持ったっきりで居ない。と馬車に乗ろうとしなかったので、レン達もそこで何人かの生徒を見送っていく。
その間、ハリーとロンは何やら言い合ってはハリーがショックを受けているような表情にレンは小さく首を傾げる。
馬車にレン、ハーマイオニー、ジニー、ロン、ハリー、ルーナが乗り込んで馬車が進んでいく。
「ねぇ、ハリー?さっきはどうしたの?何かショックを受けた様な顔をしていたけど…」
「あ、あぁ…何でもないんだ。」
「ハリーが馬がいるって言うんだ。疲れてるんだと思う。」
ロンが小さな声で言えば、レンは「なんだ、そんな事」と言いハリーは憤慨した様な表情に変わる。