「ハリーは疲れてるんじゃないわ。…ハリー、私も見えるわよ。2年の時初めてこれを見た時から。怖くて馬車に乗れなかったの…引っ張られて乗せられたけど。」
そう言いハーマイオニーを見ればハーマイオニーはくすりと笑う。
「本で調べたわ。この子達はセストラルっていうのよ。死を目の前で見た事のある者にしか見えないの。その見た目から死の象徴、恐怖の象徴なんて言われて避けられているけれど、とっても賢い子なのよ。天馬の一種みたいね。」
「ルーナも…誰か目の前で?」
ハリーは気遣わしげにそう言えば、なんて事もないと言うように「うん、母さん。」と答える。
「他の人が見えないのも無理ないわ。だから気にしない方がいいわよ。」
「うん、有難う。」
ハリーはほっと息を吐きわずかに笑んで見せてくれた。
「皆、グランブリー・ブランク婆さんを見た?一体何しに戻って来たのかしら?ハグリッドが辞めるはずないわよね?」
「辞めたらあたしは嬉しいけど。だってあまりいい先生じゃないもン」
ルーナがそう言うとハリー、ロン、ジニー、レンが「いい先生だ!」と思わず言い返し、反応をしなかったハーマイオニーをハリーは睨んだ。
「えーっと…そう、とっても良いわ。」
「ふーん。レイブンクローではあの人はちょっとお笑い種だって、思ってるよ。」
「なら、キミのユーモアのセンスがおかしいって事さ。」
ロンがバシッと言えばルーナは然程気にしてもいない様子だった。…と、いうよりも、かえってロンをおもしろいものを見る様に暫くロンを見つめ続けただけだった。
校門をくぐり石柱の上に羽の生えた猪の像を見つければ、どこか懐かしい気分になるレン。
シリウスが学校に来た時はここに吸魂鬼がいたっけ…シリウスが闇の魔術に対する防衛術の先生だったら…リーマスの授業はとても楽しかった。それがシリウスだったらまた違った色の授業になるかもしれない。
「さあ、集まったな?今日の授業は…」
と頭の中でニヤリと悪戯っぽく笑ったシリウスの姿が浮かび、色々と連想させればレンは1人でクスクスと笑ってしまう。