「どうしたの?」
ルーナ以外の3人が不思議そうにレンを見つめればレンは恥ずかしくなり頬を赤らめながら「なんでもないの」と首を振った。
馬車が正面玄関に続く石段の前で止まればレンは降り、セストラルの鼻を撫でては「有難う」と小さくお礼を言い階段を登った。
懐かしいホグワーツの香り。
レンはそれを胸いっぱいに吸い込めば前方に見知った人影が見え、レンはそれを追った。
「ドラコ」
そうレンの声に嬉しそうに振り向くドラコ。
「どうしたんだ?」
「ううん。ただ…さっきは心配してくれてたのよね?色々と余裕がなくて心配かけてしまってごめんなさい。それと有難うって言わなきゃって思って。」
「なんだそんな事か。気にしなくて良い。」
「あまり下級生を苛めちゃダメよ?」
「苛めてないさ、教育だ。」
そうニッと笑うドラコに「もう…」と小さく息を吐けばドラコは何やら懐かしいと小さく笑う。
「懐かしい?」
「あぁ、こうしてレンと普通に話せるのが、ね。…僕、本当にレンの長い髪、好きだった。」
大広間へと向かいながらドラコはレンの髪を撫で目を細める。
「…ドラコ…いただいた髪飾り、壊されてしまったの…とっても気に入っていたから破片は大事に取ってあるけれど…ごめんなさい。」
「その長さじゃもう使えないだろう?使える様になったらまた別の物を贈るさ。だから髪伸ばしてくれるか?」
それにレンはクスクスと笑った。
「そんなに長い方が良いの?これは似合わないかしら?」
「そういう訳じゃないが…」
何やら頬を赤らめてゴニョゴニョと口ごもってしまうドラコに「変なの」とくすりと笑うと、ドラコは一瞬笑う事はないだろう。と言いたげな表情をしたが、フッと小さく笑ってくれた。
大広間に着きレンは「それじゃ、私こっちだから。」と、グリフィンドールの席へと向かおうとすると、ドラコは腕を引きレンを自分の所へ引き寄せれば、その頬に口付けをし「またな。」そう言いスタスタと自分はスリザリンに戻っていく。
今まではこんな事しなかったのに…。
レンは呆然と口付けられた頬をおさえ立ち竦めば、「奴さんとうとう行動に出たな。」と声がし振り向くと其処には双子がいた。
「うかうかしてられないぜ、相棒」
「あぁ、判ってるさ相棒」
何の事?と首を傾げるも、レンに教える気は無い様で「約束、忘れるなよ?」とジョージはニヤリと笑った。