「ありがと。」
肉に齧りつきながら言うロンに「喉に詰まらせないでね?」とにやりと笑っていえば、ロンも同じ様に笑った。
「組み分けの前に何か言いかけてたわね?」
ハーマイオニーがゴーストに聞いた。
「おぉ、そうでした。」
いまやロンは、恥も外聞もないという様な情熱で、今度はローストポテトにかぶりついており、レンはハリーと視線が合うとくすりと笑ってしまう。
「左様、これまでに数回、あの帽子が警告を発するのを聞いております。」
「どんな時に”彼”は警告をするの?」
レンが小さく首を傾げれば、ニックはこちらを向いて言葉を続けてくれる。
「いつも学校が大きな危機に直面している事を察知した時でした。そして勿論の事、いつも同じ忠告をします。団結せよ、内側を強くせよと。」
「ぼしなンがこきけんどってわかるン?」
これ以上何も入らない、と思えるほど口の中をいっぱいにしてロンが器用に話す。
「なんと仰いましたかな?」
ニックは礼儀正しく聞き返したが、ハーマイオニーはムッとしたような表情をしている。
ロンは口の中の物を飲み込んで「ふぅっ」と大きく息を吐いてから口を開く。
「帽子なのに、学校が危険だとどうして判るの?」
「私には判りませんな。…勿論帽子はダンブルドアの校長室に住んでいますから、敢えて申し上げればそこで感触を得るのでしょうな。」
「そして帽子は全寮仲良くなれって?…とても無理だね。」
ハリーの視線の先に視線を向ければ、ちょうどドラコが王様然と振舞っていたところだった。