第28話
生徒が食べ終わり、大広間のガヤガヤがまた立ち昇ってきた時、ダンブルドアが再び立ち上がった。
みんなの顔が校長のほうを向き話し声は直ぐに止んだ。
レンはちらりとハリーの方を見ると、うつらうつらと夢心地の様で頬が緩んでしまう。
「さて、またしても素晴らしいご馳走を、皆が消化しているところで、学年度初めのいつものお知らせに少し時間を頂こう。」
ダンブルドアが話し始めた。
「1年生に注意しておくが、校内の『禁じられた森』は生徒立ち入り禁止じゃ。…上級生の何人かもその事はもう判っておるじゃろう」
その言葉に4人は互いにニヤっとしてしまう。
「管理人のフィルチさんからの要請で、これが462回目になるそうじゃが、全生徒に伝えて欲しいとの事じゃ。授業と授業の間に廊下で魔法を使ってはならん。その他諸々の禁止事項じゃが、すべて長い一覧表になって、今はフィルチさんの事務所のドアに張り出してあるので、確かめられるとの事じゃ。」
あれを確認している人がいるのだろうか?とレンは思ってしまえば顔に出ていたのだろう、ハリーと視線が合いニヤリと笑われてしまう。
「今年は先生が2人替わった。グラブリー-プランク先生がお戻りになったのを、心から歓迎申し上げる。『魔法生物飼育学』の担当じゃ。更にご紹介するのが、アンブリッジ先生、『闇の魔術に対する防衛術』の新任教授じゃ」
レンは困惑の色を隠せなかった。
ダンブルドアはプランク先生がいつまで居ると言わなかったのだ。まさか本当にハグリッドが…。
そう思い瞳を閉じ、ハグリッドの魔力を探る。
近くには感じない…もう少し遠く…もう少し…死んでいるなんて思いたくない。
「ェヘン、ェヘン」
レンは独特な咳払いの声に意識が戻され驚いたように瞳を丸くする。
ダンブルドアも話を止めて驚いたような表情を見せるが、直ぐ優雅に腰をかけ謹聴するような顔をした。
だが、他の先生はダンブルドアのようには行かなかった。
スプラウト先生の眉毛は見た事がないほど真一文字に結ばれていたし、これまでの新任の先生がダンブルドアの話を途中で遮った事がない。