「それよりも、二人は監督生のお仕事があるんじゃなくて?」
ダンブルドアがお開きの宣言をしたのに気付けばレンはそう声をかけると、二人は大慌てで飛び上がった。
ハリーは一年生に呼びかけ微笑むが、一年生はハリーを怯えるような仕草をしレンは不快感が心に募っていく。
「ハーマイオニー、合言葉教えてくれる?私早く寮に帰りたい。」
そういうレンにハーマイオニーは頷いてみせればレンは、もう見えなくなったハリーの後を追った。
だが、それもアンブリッジと鉢合わせてしまいレンは動きが止まってしまう。
「あー…先程は素晴らしい演説でしたわ、アンブリッジ先生。」
「有難う御座います、ミス・クレスメント。」
「貴女が、なのか魔法省が、なのかは判りませんが、お気持ちははっきりと判りましたわ。ホグワーツ内で私は一生徒です。他の生徒と同じ様に接して下さって構いません。先生方もそうしてくださっていますので。…それに私は特別扱いをしてくれ、なんて一言も言った事はありませんわ。」
「えぇ、大臣から良く聞かされておりますわ。くれぐれも貴女だけは丁重に扱うように、と。けれどわたくしはそうあってはいけないと思っていますの。貴女は”ホグワーツ内では生徒”なのですから。師に従うものですわ。」
「えぇ、存じております。先程も言いましたがホグワーツの中では一生徒ですのでお気遣い無用ですわ。…失礼致します。」
レンはそうとだけいうとぺこりと頭を下げて足早に寮へと戻った。
「ハリー…」
丁度寮への階段を上ろうとしていた所でハリーをやっと捕まえる事ができ声をかけると、ハリーは不思議そうに首をかしげた。
「ハグリッドの魔力は遠くの所で元気にしてるみたい。きっと任務だと思うわ。だから安心して?」
耳元でそう囁けば、口元に笑みをつくり頷いてくれた。
「おやすみ、って言いたかったの。ハリー、また明日ね。」
レンは身を離してそう言えば、ハリーも「おやすみ。」と返してくれ、レンも寮へと向かった。