どうか…受け入れて貰えますように…
そう強く心の中で願い、そして腕をまくり、ゆっくりと包帯を解けば、ハーマイオニーがハーマイオニーが息を呑んだのが判った。
「死に損なった時…腕が焼ける様な痛みが走ったの…多分その時に付けられたんだと思うわ…私…」
レンがそこまで言うと、ハーマイオニーはゆっくりとレンの腕に手を伸ばし、真新しいその傷痕を優しく撫でてくれた。
その手が恐怖で震えているのが判る。
「…死喰い人の闇の印とはまた違ったもので…私の中にアイツの血が流れてるってヴォルデモートが私に常に意識させる為に付けたの。だから、ほら…穢れた血の色をしているでしょう?…ダンブルドアが言っていたわ。これには魔法がかけられてるって。ヴォルデモートを思い出させ心を弱らせ惑わす…そんな魔法。傷口にもかけられていたの。」
レンは開いている手で服をまくりお腹を見せれば、その紫色の傷痕が傷のあった場所からクモの巣状に広がっている。
「私…本部に居た時この魔法の所為で本当弱ってたわ…ダンブルドアが見て、良くここまで侵食されて頑張ったって仰ってくれて、これ以上は危ないって…傷だけでもダンブルドアの不死鳥の力で癒してくれたの。でもその魔法の親玉はこの印だって教えてくれたわ。これから沢山の試練が待ってるだろうって…その…何が言いたいかって言うと、ね。知ってて欲しかったの。…その…もしこんなのが付いてる私が不快だったら、私近寄らない様にするし、それに…」
レンの言葉を最後まで聞こうとしてくれていたハーマイオニーだったが、レンが困った様に言葉を紡ぎ続けていれば、それを遮り瞳に涙をいっぱい溜めたハーマイオニーはレンを強く抱きしめ「馬鹿!」といったっきり小さく身を振るわせ続けた。
「印が付けられているのは知ってたわ。」
その告白にレンは思わず驚き止まる。
どうやら手当ての時にマダム・ポンフリーを手伝ったハーマイオニーとモリーはその印を見ているのだという。
けれど、本人が自ら望んで付けた筈がないと、マダム・ポンフリーははっきりと言い、レンの為にも、と口止めをしたらしい。
「貴女がおかしいのは気付いてたわ。シリウスも『傷にかかけられた魔法が悪さをしているだけだから』って私達を安心させようとしてくれた。でもレンはどんどん弱っていく様に見えたわ。だから、私心配してたの…何かまた抱え込んでるんじゃないかって。案の定こんな事1人で抱え込んで…印にそんな魔法がかけれていたなんて…。これが死喰い人の印だったとしても、そうじゃないにしても、貴女が好き好んで付けたとは私は思わない。きっとまた自分を犠牲にして何かを守る為にした事なんじゃないかって、私きっと思う。だから安心して?私は貴女を信じてるし、貴女が裏切ったなんて2度と思ったりもしないわ。だから…その腕をもう自分で傷つけたりしないで。」
「ハーマイオニー…有難う。」